平成22年4月2日(金)09:20~09:34 場所:金融庁大臣室

 

[記者]保険毎日新聞の園田です。
共済の新法について、少額短期保険会社などが、限度額の規制緩和を求めているみたいなのですけれども、今、それについての方針というのはどの程度...。

 

[大臣]これは、今、一生懸命、大塚副大臣の下、もちろん(大塚)副大臣が(会議に)入って検討している最中です。オレンジ共済みたいな、一部の幹部の利益のために邪(よこしま)に使われるというようなことがあって、契約者が損害を受けることがあってもなりませんし、そこらのことをちゃんとしながら、弱小の、しかし、仲間内で助け合っていくという共済がやっていけなくなるということでは困るわけですから、それをやっていけるように、今度、法律(案)を出すということで、今、検討している最中です。だから、方向は、ちっちゃい相互扶助的なものであっても、ちゃんとした運営をやっていけば存続できる。今、そういうような方向でやっています。

 

 

平成22年3月19日(金)9:10~9:56 場所:金融庁大臣室

 

[質問]保険毎日新聞の園田です。
共済の新法で、今でもオレンジ共済まがいのひどい共済を運営しているところもあるようなのですけれども、今回の保険業法の適用除外で、「すべて規制緩和する」というようなことを言っている人たち(がいるのですが)、そういう方向性にはあるのでしょうか。

 

[大臣]これは新法、法律を作ります。もう用意しています。

 

[記者]新しい法律では、そういう...。

 

[大臣]そういうことはちゃんと、そういうことが起きないような形で、もうオレンジ共済と同じような(ことが起きないような形で...)。実際問題、中にはひどい運営をしているところがあるのですよ。やはり、そういうものをそのままにしておくわけにはいかないですね。ちゃんとした経営をしてもらう。契約者との関係においても、そういうことをきちんとしていくということを前提にして、今、法律を準備していまして、だから、これは4月初めぐらいに出せるのですか。

 

[政務官]そうですね。そこら辺を目標に...。はっきりは分かりませんけれども。

 

[大臣]これは最初、「1年ぐらい実態調査をした上でやる」と言うから、「駄目だ」と言いました。「それだったら、本来なければいけない共済まで潰れてしまう。もたない」と。だから、これは、「もう直ちにやれ」ということで、今国会、だから4月には法案を出します。

私が中間(検討段階)のやつで中身を見たら、今、あなたが心配しておられることも、完璧に、100%とはいかないでしょうけれども(配慮されています)。ただ、私は、性悪説の立場をとらないですから。性善説の立場でありながら、契約者が不利な目に遭わない(ような)、一部の人たちがそれを利用して不正を行うことがないような、そういう中で存続できるにはどうしたら良いかという観点でやっていますから。