平成22年4月16日(金)15:56~17:03 場所:金融庁大臣室

 

【大臣より発言】
今日の閣議は、別に、ご報告するようなことはありません。

ただ、今朝起きて新聞を見て、本当にひどい世の中になったと思いました。

産経新聞、読みましたか。郵政改革の反対キャンペーンを繰り広げているのですけれども...。これは、いつものことだから何てことないのですよ。(ただ、)その(郵政改革に関するアンケートの回答)中に、正社員化反対の数字が80%を超えている。それを得意気に載っけている。どういう調査方法をしたのか分からないのですけれども、これは、ちゃんとした調査でそういう数字が出ているとすれば、もう日本はおしまいだと思いましたね、本当に。

だって、同じ仕事をしていて給料は3分の1ぐらいで、福祉厚生設備から何から、極端な差別を受けている人たちを正社員にすることに、今の国民の方の反対が80%を超えると。「人が幸せになることは嫌だ」という話でしょう。昔から、「隣に倉が建つと腹が立つ」という言葉がありますけれども、ここまで来てしまっているのですね。だから、私は、それだけで逆にファイトが出てきます。余計ね。

こういう中ですから、国民新党は「湊(みなと)川の決戦」に...。改めて、「もう死にものぐるいでやるぞ」と。あなたたちには悪いけれどもね。あなたたちと戦うわけではないですけれどもね。

副大臣) 湊川を知らない人もいますから(笑)。

大臣) 楠木正成が、湊川で足利10万の大軍を、800騎で迎え撃ったわけでしょう。ひどい日本になりましたね。今朝、起きてみて、本当に、ある意味ショックを受けましたよ。誇らしそうに載っけている産経新聞。もともと産経というのは、本当に、最近の産経新聞は与太新聞になってしまっていますから、あんまりびっくりしないですけれども、その数字を見てびっくりしましたね。

 

【質疑応答】
問) 一昨日、共済(を保険業法との関係でどう位置付けるか)の素案が出たのですけれども、(先般の)公益法人の改革だと主務官庁と公益法人を引き離すような方向性にあったと思うのですけれども、むしろ(この)共済の新法というか素案だと、(共済事業を行う公益法人とその主務官庁とを)くっつけるような方向に読み取れたのですけれども、公益法人の(制度改革関連)三法との関連性をどういうふうにお考えになられますでしょうか。

 

副大臣) そこは、公益法人改革の担当ラインとも調整済みですが、共済については、今回、まさしくお困りの自主共済の皆さんに対する緊急避難的な対応なので、そこは例外的に、その共済をやっている公益法人の監督を従来の主務官庁にお願いをすると。そういうことなので、調整済みの話ですから、内部ではちゃんと理解し合ってやっています。

 

答) 「もう、このままいったら事業継続が目の前でできなくなる」という悲鳴が、去年のあれ(保険業法改正)から聞こえてきたのでね。小泉改革はろくなことをやっていないのですよ。だから、最初は、1年ぐらい調査して実態を、という話だったのですけれども、それだとそのまま消えていってしまう、というので、今国会でやるということで、もう二人(大塚副大臣、田村大臣政務

官)が頑張ってくれて、今国会に出せるような状況になりましたので。いろいろなそういう面で問題があるかもしれませんけれども、間に合って良かったなと思っています。